だっちょう

連日の鬱憤を晴らすかのごとく今日はあっちこっちドライブしてきたぜい。いぇぃ！
今まで知らなかったがどうやらさかきのうちから30分くらいのところにダチョウを飼っているところがあるとのこと。
それはぜひとも見に行かねばとばびゅんといってきました。

そしたらいました。（当たり前）
約20匹のダチョウがさかきを迎えてくれました。
にらまれてた気もするけど、その辺は気づかない方向で。

写メでばしばし撮ったはいいけど、あんまり近くまで寄れなくて大きさが伝わらない。
残念すぎる。

そこに飼育員のおっちゃんが登場。
手には何か白い塊を抱えている。
（は！！あれはまさか卵！？これはぜひとも現物を拝まねば！！）
白々しくも、あたかも今おっちゃんに気づいたかのように
｢こんにちは。あれそれなんですか？おっきいですね？」
「ダチョウの卵だ。持ってみるか？ほれ」
超フレンドリーなおっちゃん。結構軽々しく卵を扱う。こんな客多いのかもな。
というわけでまさかの生ダチョウの卵。

お・・・重い・・・。

1.5キロ弱くらいの重量で、殻がめちゃくちゃ厚い感じ。鶏の卵のようなか弱さは微塵も感じられない。プラスチックのような質感が卵ということを忘れさせる。落としたくらいじゃ割れないかもしれない。大きさは縦15cm横1２cm位で楕円形。産み立てらしくまだほんのりと暖かい。「あんたらいいところに出くわしたな」
なぜか上機嫌で去っていくおっちゃん。
こちらこそよい体験をさせていただきました。

ふと遠くから子供の声が。
どうやらすぐ隣が公園でそこで遊んでいるらしい。
「ごめーん。飛ばしすぎちゃったぁー」
ボール遊びをしていたのか茂みからころころと転がり出てきた小さめのボール。

その薄汚れた感じといい、大きさといいどこかで見たような・・・
（っ！？ダチョウの卵っっ！！？？）

子供たちの朗らかな声が逆に恐ろしく、真実を確認することはできなかった。
痛いくらいのダチョウの視線を浴びながらさかきはそそくさとその場を立ち去った。

駐車場にて。
ホクホクの笑顔のおじさんに出会う。
「君たち見てくれよ。ダチョウの卵を買ったんだ。こんなのなかなか手に入らないからよかったら見てみるかい？」
紛れもなくついさっき見た卵。ついでに言うならがっつり触った卵。
このおじさんが殺人事件にでも巻き込まれようものならさかきは犯人にされかねない。

田舎で起きた惨劇。
後頭部を殴られ絶命した男。
凶器はダチョウの卵。
それに残された見知らぬ指紋が真実を語る・・。
近日公開、新感覚サスペンス。
ダチョウのぬくもりに隠された罠！


・・・・どうやら疲れているようだ。寝よう・・・。 生ダチョウ見た！ひゃっほい！