さかきの身の回りの出来事を紹介。
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最近はよく、『バレンタインは企業の策略だ!』なんていわれていますがバレンタイン以上に企業の策略に乗せられる感がひしひしと伝わってきます。
さかきはそんなこの町を大変愛おしく思います。
そんなわけでポッキーもなにもありませんが、なんとなくSS書いてみました。
くだらない話ですがよければお付き合いください。
骸が可哀想なくらいキモイ子になっているので苦手な方はスルーしてください。
今日もいつも通りのダメダメライフを満喫して帰宅。
最低点を記録した英語のテストを無言で奈々に差し出し、後ろから飛んでくるお小言を華麗にスルー。
今話を聞かなくっても、夜になればリボーンにみっちりねっちょリ説教されて勉強タイムが待っているのだ。
それまではゆっくりゲームでもさせてもらおう。
自室のドアを開ければいつも通りに散らかった部屋が俺を出迎える。
鞄をベットに放り投げ、制服のジャケットも適当に机の椅子に引っ掛ける。
少しくらい皺になっても構わない。
さーって、ゲームゲーム。
昨日すっげーいいところでリボーンに強制終了させられたからめちゃめちゃ続き気になってたんだよなぁ。
電源を入れてテレビの前に陣取って、いつも通りにゲームをスタート。
・・・・・・するはずだった。
そこにそいつがいなければ。
「何でいつもナチュラルに俺の部屋にいるかなぁ!?」
「愚問ですよ。綱吉君」
さも当然のように俺の横で腰を下ろしているその男。
自慢のパイナップルヘアーをフワサっとかきあげるその様がむかつくくらいに似合っている。
なにをもってそんなにも自信満々なのか教えて欲しいくらいだ。
「僕は綱吉君の恋人ですよ。
出来る限りそばにいたいと思うのは当然でしょう?」
「いやいやいやいやいやいやいやっ!」
「学校が違うので日中はどうしても側にいられませんからね。
だからこうやってあしげく君の家に通っているんじゃないですか」
これまたさも当然のように答えた。
一体何が当然なのか、そのパイナップル頭を解剖して見てやりたい。
ともかくツナは最優先事項として事実の訂正に全力を注いで、力の限り叫ぶ。
「いつから俺とお前が付き合い出したのかなぁ骸君!」
「今更そんなに照れなくてもいいじゃないですか。
一通りのことは済ました仲なんですからvv」
もうっ!と頬を紅く染めて一人照れる骸。
あぁ!!!!!
何で俺の周りはこんな面倒くさい奴ばかりなんだろう!?
言葉での訂正はもう意味をなさないと思うので俺は『そのような既成事実は一切ないことをお伝えします』と心の中で強く訴えた。
このパイナップルには通じなくても良識ある方々なら俺の心中を察してくれることだろう。
俺はそう信じている!!
「で?今日は何しに来たんですか?」
骸が発する暴言を止めることは諦めて俺はゲームの電源を入れる。
こいつの話なんて片手間で十分だ。
「随分な物言いですねぇ。今日、折角僕が遊びに来たっていうのに。
綱吉君には客人をもてなそうという心意気はないのですか?」
「昨日も一昨日も、その前もその前も!ここんところ毎日人の家に押しかけて
好き放題やって行く人を俺は客だとは認めません」
「綱吉君、それは巷で流行のツンデレですか?」
「ち・が・い・ま・す!!」
RPGのオープニングをショートカットしながら、絶対に聞き間違えられないように正確に一音ずつ発音してやる。
昨日のセーブデータを呼び起こした。
「どうせなら昨日の僕たちの記憶も呼び出しましょうよ」
「俺のパンツ盗もうとしてリボーンにたこ殴りにされたアレですか」
「僕の下で泣く綱吉君はそれは可愛らしかったv」
「そういえばそのパイン引っこ抜かれそうになってあほみたいに泣き喚いてたな」
「君の可愛らしさは犯罪ですよ」
「お前の動向は間違いなく犯罪だよ」
「僕はすっかり恋の病に犯されてしまったようです」
「脳がな」
「責任とってくださいね」
「雲雀さんの息が掛かった病院紹介しますよ」
「・・・・・・・・」
沈黙。
タッタタータータータータッタ~
軽快な音楽とともにフィールド画面が表示される。
昨日目指していたダンジョンに向かって十字キーを操作。
すぐさま敵に遭遇して先頭画面へと移行する。
「・・・・綱吉君・・・」
「何ですか」
「綱吉君、僕のこと嫌いでしょう?」
「うん」
「・・・・・・・・・」
やっと骸が静かになった。
後ろでえぐえぐしゃくりあげてみっともなく泣いているが気にしない方向で。
拳を振り上げて段々床に叩きつけているがそれも気にしない方向で。
俺自身に被害が及ばなければ一向に構わない。
静かになるとゲームもすいすい進む。
そこで今日はおやつを持ち込まなかったことに気がついた。
部屋に何か残っていなかっただろうか?
キョロキョロ見回すがそれらしいものは見当たらない。
仕方なく下まで取りに降りようと腰を上げる。
「良かったらこれどうぞ」
「・・・・・何?」
未だ泣きながらずいっと銀色の細長い袋を差し出した。
「プリッツです。今日は11月11日なので一緒に食べようと思って買ってきたんです」
「あー、そっか今日はポッキー&プリッツの日だ。すっかり忘れてた」
「こんなささやかな気遣いができる男、六道骸です」
「そういうところがなければいい奴なんだけどな、お前」
俺が忘れていたことに気付くやいなや、得意になってすっかり機嫌を取り戻した。
単純かつ簡単で安い男だ。
きっとスーパーだったら見切り品で2個50円くらいに違いない。
こちらの心境など知るよしもなく、さぁさぁとプリッツを勧めてくる。
下まで降りるのも面倒くさいし、ちょうどお菓子も食べたかったし、断る理由も時にないので袋に手を伸ばす。
「僕の愛をたっぷり込めておきましたからね!」
「愛って・・・既製品じゃん・・・・」
一本取り出して再び画面に視線を向けながら口に含む。
?
何かにとてつもない違和感を感じる。
「どうですか?僕のプリッツの味は」
横からにこにこと笑みを携えてこちらを覗き込む骸。
俺は何も言わずに違和感を感じた“プリッツ”をもくもく口に運ぶ。
何故かさくさく感が失われている“プリッツ”。
何故か塩味が全くしない“プリッツ”。
「・・・・・・プリッツ・・・・?」
「はい!」
元気よく骸が答える。
頭をよぎった疑問を解決するために、手に持ったままの銀色の細長い袋をがっと勢いに任せて奪い取る。
骸が“プリッツ”とのたまうその袋にプリントされているのは紛れもなく『ポッキー』の文字。
「ポッキー・・・・だよな?」
「もうチョコがついてないのでプリッツです。
チョコがついてないポッキーはいらないので綱吉君にあげます」
悪びれる様子もなく言い切った。
こいつ!チョコだけ舐めやがったな!!
道理でビスケット部分が若干湿ってって塩味がしないはずだ。
てゆーか骸と間接キスじゃねぇ?これ。
とか考えたら泣きたいやら怒りたいやらで頭の中はひっちゃかめっちゃか。
とりあえずまずはじめに確認しておかなければいけない事実を骸に問い尋ねる。
「骸」
「何ですか」
「俺のこと、嫌いだろ?」
「大好きです!」
「・・・・・・・・・」
「大好きです!!」
今日も骸のささやかな嫌がらせは続く。
続くったら続く。
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あぁなんか途方もなく馬鹿なものを書いてしまったって自分で気付いているので大丈夫です。
骸はチョコだけしか食べないんだろうな、と不意に思ったので書いてみた。
これは骸ツナといえるのだろうか?
たぶんこの骸は相当頭が弱い子だと思います。
もしかしたらツナのことも『おもちゃ』としか認識できていないのかも知れません。
ツナが嫌がりそうなことならどんなことでも全力を尽くす。
それって曾良君ですよね?
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
ちょっと断☆罪されてくる!
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